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教育学研究科

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美祢社会復帰促進虎扑体育を参観しました

美祢社会復帰促進虎扑体育を参観しました

2024年2月9日(金)、学生主体の研究プロジェクト「@pedagogy」の一環として、美祢社会復帰促進虎扑体育を、学生16名、教員2名で参観しました。

美祢社会復帰促進虎扑体育は、刑事施設では全国初となるPFI手法を活用して、2007年に設置された官民協働の刑務所であり、受刑者の円滑な社会復帰を図るために、さまざまな特色ある矯正処遇が行われている施設です。

本企画当日はつい先日ですが、計画がスタートしたのはその3ヶ月前の2023年11月。

この間、教育学選修の学生3名と教員で運営チームを組み、参観に先立ち1月に事前ミーティングを実施したり、意見交流会の構成を検討したりと、企画当日がより学び多いものとなるよう準備を重ねてきました。

事前ミーティングでは、日本の刑事司法制度や刑事施設での処遇について、運営チームで準備した資料をもとに前提知識を共有しました。
また一緒に参観する学生は学年も幅広く、さまざまなバックグラウンドを持つものどうし、ミーティング後半は参観に寄せる思いや自身の研究関心について語り合う時間となりました。

 

 

前提知識を共有する                      異学年同士で語り合う

 

当日は、施設の参観と美祢市職員さんとの意見交流会の、2部構成で実施しました。

 

第1部 13:30?15:00 美祢社会復帰促進虎扑体育参観

第2部 15:30?17:00 意見交流会(美祢市役所)

第1部では、普段一般には公開されていない施設の内部を、職員の方に各所で説明していただきながら参観しました。
参観前に学生たちの間では、刑務所について「高いコンクリート塀」や「冷たく、重々しい」ものをイメージしていましたが、いざ施設を目の当たりにすると、少し違った印象を抱いた学生も多かったようです。
しかし一歩施設に足を踏み入れると、当然ながらそこが刑事施設であることを実感します。
実際に受刑者の処遇が実施されている場に身を置き、その張り詰めた緊張感を実感するなかで、参観した学生たちはそれぞれに何かを感じ、考えをめぐらせる時間となりました。

第2部は、美祢市役所に場所を移し、美祢市職員さんとの意見交流会を行いました。
意見交流会では、まず職員さんより、美祢市における刑事施設と連携した地域活性化の取組みについてご説明をいただきました。
その後、学生と職員さんとの間で、虎扑体育生の社会復帰や地域への理解促進について意見交流を行いました。
学生からの質問のなかには、学校教育について矯正処遇を引き合いに出しながら話し合う場面もみられ、普段から「子ども」や「教育」について学問する学生たちにとって、充実した時間となりました。

 

 

私たちは社会のさまざまな場における「教育」の営みへと、活動の視野を広げてきました。
それぞれフィールドは違えど、「教育」について真剣に考え、他者と向き合う人々の間には、それぞれの確かな矜持と熱い想いがあることを常に感じてきました。
今回は矯正教育に携わる方々に、「教育」について考え、教育そして社会の「あたりまえ」を問い直すための新たな視点をいただくことができました。

(記事執筆:教育学選修3年 園田)
(文責:原田拓馬)

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