理念?目標
農学部の「教育理念」「目標」
人類の生存を支える安全な食料の効率的生産、生態環境の保全、生物資源の機能開発のための高度な教育を行い、先端的研究を通じて、地域、社会の発展に寄与し、国際的に活躍できる人材を育成する。
農学は、植物や動物、微生物などの生物資源を有効活用し、生物との共存を図ることで、人類の豊かな生活の実現を目指す学問分野である。
本学部では、生物学を中心として、物理学、化学などの幅広い知識を縦横無尽に活用し、食料不足、食の安全性への不安、地球温暖化、環境破壊及び生物の種多様性の低下など、これからの地球と社会の存続を脅かす様々な問題に立ち向かっていく人材を育成します。
アドミッションポリシー
生物資源環境科学科
- 食料生産に強い関心を持つ人
- 生物を中心とした自然科学を探究しようとする情熱を持つ人
- 農業及びその関連産業の発展に貢献したいという意欲を持つ人
生物機能科学科
- 生命現象の複雑なメカニズムを、細胞、タンパク質、遺伝子のレベルで探究したい人
- 人と環境とのかかわりの中で生じる諸問題を化学と生物学の視点から解決したい人
- 自然や社会における問題を自ら探し出し、それを解決しようとする姿勢を持つ人
- 理科については、「物理基礎及び物理」、「化学基礎及び化学」、「生物基礎及び生物」、「地学基礎及び地学」から2科目以上の修得
- 数学については、「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学A(図形の性質?場合の数と確率)」、「数学B(数列?統計的な推測)」及び「数学C(ベクトル)」の内容の理解と数学的思考方法
- 外国語、国語については読解力及び作文力を基礎とするコミュニケーション能力、地理歴史?公民については内容の理解と社会科学的探究心
- 情報については、「情報Ⅰ」で扱う基礎的な知識と操作技能
- 数学については、「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学A(図形の性質?場合の数と確率)」、「数学B(数列?統計的な推測)」及び「数学C(ベクトル)」の内容の理解と数学的思考方法
- 理科については、「物理基礎及び物理」、「化学基礎及び化学」、「生物基礎及び生物」、「地学基礎及び地学」から2科目以上の内容の理解と科学的思考法
- 外国語、国語については読解力及び作文力を基礎とするコミュニケーション能力、地理歴史?公民については内容の理解と社会科学的探究心、情報については「情報Ⅰ」で扱う基礎的な知識
大学入学までに身につけておくべき教科?科目等
生物資源環境科学科
本学科における教育は、理科の優れた学力、数学の一定水準以上の学力を有することを前提に行われます。本学部は教育目的に「国際的に活躍できる」「地域社会の発展に寄与できる」人材の養成を掲げていますので、外国語、国語、地理歴史?公民、情報について基礎的な知識を習得しておくことが望まれます。したがって、本学に入学するまでに、次のものを身につけておくことが大切です。
生物機能科学科
本学科における教育は、数学及び理科に関して優れた学力を有することを前提に行われます。また、本学部の教育目標である国際的に活躍できる人材を育成するためには、英語、国語、地理歴史?公民、情報についても基礎的な知識(技能)を持っておく必要があります。したがって、本学に入学するまでに次のものを身につけておくことが望まれます。
カリキュラムポリシー
虎扑体育農学部では、食料、生命、環境に関する総合的な応用科学である農学に関する高度な教育を行い、先端的研究を通じて、地域、社会の発展に貢献し、国際的に活躍できる人材を育成するため、以下の方針に沿って、教育課程を編成します。
生物資源環境科学科
1.教育課程?教育内容
- 1年次には、「共通教育科目」を中心に履修し、一般基礎能力を身に付けるとともに農学を対象とする実社会を俯瞰できる広い視野を養います。さらに、自ら修学プランを立案する能力を養い、自分の考えを相手に伝えるためのコミュニケーション能力を養うとともに、国際的な舞台で活躍するために必要な語学力をはじめ幅広い教養を身に付けます。また、「農学入門Ⅰ、Ⅱ」を履修し、農業や農業をとりまく環境についての科学を理解するために農学の全容を把握します。
- 1年次後期?3年次には、まず、専門教育の基盤となる「基礎理論系科目」を履修し、自然科学や社会科学を基礎とする農学基礎能力を身に付けます。農業統計に関する知識やコンピュータを応用した情報処理能力を身に付けた上で、「発展理論系科目」の履修を通じて、実社会の問題を合理的に解決できる農学専門応用力を身に付けていきます。さらに、「実験?実習系科目」の履修を通じ、農学の問題を調査?分析?考察できる農学研究能力を磨くとともに、農業の実践体験を通じて現場対応能力を磨きます。また、「農学と職業」や「農学研究入門」、「就業体験学習」を通じて、将来の進路を展望し、自ら進むべき進路を決定する能力を養います。
- 4年次には、学科教員の研究室に所属して、「特別演習」及び「卒業論文」を履修し、3年次までに修得した農学専門応用力のさらなる向上を図るとともに、研究成果のとりまとめ、発表?プレゼンテーションを通じて課題解決力を身に付けます。個々の教員が運営する研究室のもとで、専門性の高い教育プログラムをマンツーマン形式で受けることで、実社会に還元される問題解決に携わりながら自己研鑽能力を養っていきます。
2.教育方法
- 学生の主体的学びを推進するために積極的にアクティブ?ラーニングを導入し、 課題探求?解決学習、実践的教育を行います。
- 実験?実習科目においては、他者と協調?協働しながら自ら学ぼうとする態度を重視します。
- 一部の授業においては、実社会での課題を認識し理解を深めるために、学外の専門家による講義と現場の見学を取り入れています。
3.学修成果の評価
- 講義科目においては、試験?レポート等に基づき、学修成果の到達度を厳格に評価します。また、実験?実習科目においては、学修の態度?意欲も積極的に評価します。
- 4年間の学修成果は、4年次までの修得単位数に加え、「特別演習」及び「卒業論文」によって総括的に評価を行います。
- 各科目とディプロマ?ポリシーの各項目間での対応関係並びに達成度を定量的に示し、学修成果の可視化並びに質保証を図ります。
生物機能科学科
1.教育課程?教育内容
- 1年次には、「共通教育科目」を履修し、世界の多様な文化?歴史に対する理解力及び高い倫理観などの一般的能力を養うとともに、現代農学及び生命科学の基礎となる生物学?化学?物理学並びに情報科学の基礎知識を修得します。また、生物機能科学の概念と学習?教育プログラムを把握し、自ら修学プランを立案する能力を養います。さらに、自分の考えを相手に伝えるためのコミュニケーション能力を養います。
- 2年次?3年次には、まず専門教育の基盤となる「基礎理論系科目」を履修します。次に、実学的要素を含んだ「発展理論系科目」を通じて生化学並びに有機化学をさらに深く学び、農学基礎能力を高めます。また、「発展理論系科目」を履修し、応用生命科学並びに環境科学の知識を修得することで、現代農学及び生命科学の専門能力を養います。さらに「実験?実習系科目」では、当該分野の研究者?技術者として求められるバイオテクノロジーなどの専門的技法や考察力を身に付け、将来の進路を展望し、社会のニーズを理解したうえで自ら進むべき進路を決定する能力を養います。
- 4年次には、これまでに学んだ知識や専門的技法を活かして、未解明の課題について主体的に研究を行います。また、年度末には研究成果を卒業論文として執筆します。さらに、研究発表や討論を通じて、論理的思考力とプレゼンテーション能力を養います。
なお、1年次?4年次を通して継続的に英語コミュニケーション能力を養います。共通教育に引き続いて学部教育では専門分野に関する英語を学び、活躍の場を海外にも拡げられるように教育を行います。
以上のような教育課程を通じて、食料?生命?環境の各分野が抱える諸問題について自ら解決法を模索し、当該分野の発展に貢献できる研究者?技術者となれるよう学修します。
2.教育方法
- 学生の主体的学びを推進するために積極的にアクティブ?ラーニングを導入し、課題探求?解決学習?実践的教育を行います。
- 実験?実習科目においては、他者と協調?協働しながら自ら学ぼうとする態度を重視します。
- 理系科目の中でも特に生化学と有機化学に関する教育を充実させ、化学に対して深い理解力を持つ人材を育成します。
3.学習成果の評価
- 講義科目においては、試験?レポート等に基づき、学修成果の到達度を厳格に評価します。また、実験?実習科目においては、学習態度?意欲も積極的に評価します。
- 4年間の学修成果は、4年次までの修得単位数に加え、提出された卒業論文を審査して総括的に評価を行います。
- 各科目とディプロマ?ポリシーの各項目間での対応関係並びに達成度を定量的に示し、学修成果の可視化並びに質保証を図ります。
ディプロマポリシー
虎扑体育農学部では、食料、生命、環境に関する総合的な応用科学である農学に関する高度な教育を行い、先端的研究を通じて、地域、社会の発展に貢献し、国際的に活躍できる人材を育成します。生物資源環境科学科と生物機能科学科の2学科において、それぞれディプロマ?ポリシーを掲げて、相互に協力しながら研究?教育を行っています。
生物資源環境科学科
生物資源環境科学科では、人類の生存を支える食料を効率的かつ安全に生産し、生態環境の保全に配慮しながら農業を実践できる理論と技術を有する人材を養成することを目的としています。所定の期間在学し、所定の単位を修得することで、本学科の人材養成目的に適う、次の知識や能力を身に付けた学生に「学士(農学)」の学位を授与します。
1.修学?進路計画能力
生物資源環境科学科において何を学ぶかを理解し、そのための学習?教育プログラムを把握して自ら修学プランを立案できます。また、関連機関?産業界から求められる人材像を理解し、将来の進路を自ら決定することができます。
2.一般基礎能力
語学、人文、社会系科目を含む幅広い教養を身に付けています。生命倫理も学んでおり、社会に対する責任感を身に付けています。
3.農学基礎能力
農学が自然科学や社会科学を基礎として成り立つ実学(実用的学問)であることを理解し、その基礎的知識を身に付けています。
4.農学専門応用力
生物資源環境科学に関する学術分野の専門知識を有し、知識を統合して活用できます。それらを用いて実社会での諸問題の解決方法を合理的に導き出すことができる能力を身に付けています。
5.情報処理能力
農業統計や基礎的な情報処理技術に関する知識を有しており、コンピュータを使ってデータを適切に解析し、生物生産、環境計測?保全、農業経営などにおける農学の諸問題を調査?分析することができます。
6.課題解決力
6-1.農学研究能力
実社会にみられる農学に係る問題に気づき、これに対して調査?分析し、得た結果を論理的に考察することができます。他者と議論を重ねながら自ら解決方法を発想して成果をあげることができます。また、研究経過をレポートにまとめ、わかりやすくプレゼンテーションすることができます。
6-2.現場における課題解決力
農業や農学の対象となる現場を理解し、そこに存在する様々な課題を協調性をもって解決していくことができます。地域における将来の指導者となる素養を身に付けています。
7.自己研鑽能力
どのような状況においても、独立した個人として活躍することができ、自己の能力を継続して向上させていこうと志向します。本学で学ぶ論理的思考力を基に、農学研究能力や現場対応能力を独自に高め続けていく力を身に付けています。
生物機能科学科
生物機能科学科では、化学と生物学の基礎的知識、生命科学と環境科学に関する専門的知識、バイオテクノロジー等の技法を活用し、生物科学分野で社会貢献できる人材を養成することを目的としています。所定の期間在学し、所定の単位を修得することで、本学科の人材養成目的に適う、次の知識や能力を身に付けた学生に「学士(農学)」の学位を授与します。
1.修学?進路計画能力
生物機能科学科において何を学ぶかを理解し、そのための学習?教育プログラムを把握して自ら修学プランを立案できます。また、関連機関?産業界から求められる人材像を理解し、将来の進路を自ら決定することができます。
2.一般的基礎能力<知識?理解>
生物学や化学などの理科系科目に加えて人文?社会科学系科目を含む幅広い知識に基づき、地域社会や国際社会が抱える課題を理解しようとする姿勢を身に付けています。
3.農学基礎能力<知識?理解>
基礎的知識に加えて生命科学、食品科学、環境科学に関する専門的知識を有し、生命機能の解明及び生物資源の有効利用を遂行するための専門的な技術を修得しています。
4.課題解決?専門能力<思考?判断>
生物?食品?環境に関連する課題を発見した上で、解決に必要な情報を収集?分析し、バイオテクノロジー等の技法を駆使し、他者と連携?協調して課題解決に取り組むことができます。
5.倫理観?自己開発<関心?意欲、態度>
技術者?研究者に必要な倫理観を身に付けるとともに、能力を向上させようとする姿勢を有し、その実現のために継続的に学修できます。
6.表現能力<コミュニケーション?表現>
日本語に加えて英語によるコミュニケーション能力を修得するとともに、研究発表や討論をするための基本的な能力を身に付けています。また、論理的思考のプロセス及び結果を説明するためのプレゼンテーション能力を修得しています。