国立大学法人 虎扑体育

本学への寄付

大学院創成科学研究科(理学系)の鈴木敦子助教が2023年度の日本分析化学会奨励賞を受賞しました

 

 大学院創成科学研究科(理学系学域)の鈴木敦子助教が、2023年度の日本分析化学会奨励賞を受賞しました。
 この賞は、受賞選考の時期までになされた分析化学に関する研究が独創的であり、将来を期待させる研究者に授与されるもので、受賞対象となった研究業績は「金属錯体の特性を利用した分離?分析機能の開発」です。鈴木助教は、白金錯体の造影剤としての機能や、結晶化に基づくランタノイド分離法など、金属錯体の特性を利用した独創的な研究成果を挙げました。白金錯体の研究成果に関しては医療への展開、ランタノイド分離の研究成果に関しては未利用資源から希少な金属資源を分離回収する技術への展開が期待されます。

 

受賞対象となった論文の一部

?題 目:“pH-responsive switching of the near-infrared absorption of the water-soluble bis(o-diiminobenzosemiquinonato)platinum(II) complex”
著 者:Atsuko Masuya, Nobuhiko Iki, Chizuko Kabuto, Yasunori Ohba, Seigo Yamauchi, Hitoshi Hoshino
雑 誌:Eur. J. Inorg. Chem., 2010, 3458–3465.
D O I:10.1002/ejic.201000343
?題 目:“A molecular probe for recognizing the size of hydrophobic cavities based on near-infrared absorbing diradical–PtII complexes”
著 者:Kosaku Tamura, Atsuko Masuya, Hitoshi Hoshino, Nobuhiko Iki
雑 誌:Chem. Commun., 2013, 49, 4812–4814.
D O I:10.1039/c3cc41468j
?題 目:“Photostable near-infrared-absorbing diradical-platinum(II) complex solubilized by albumin toward a cancer photothermal therapy agent”
著 者:Ryota Sawamura, Masataka Sato, Atsuko Masuya-Suzuki, Nobuhiko Iki
雑 誌:RSC adv., 2020, 10, 6460–6463.
D O I:10.1039/d0ra00652a
?題 目:“Selective crystallization of dysprosium complex from neodymium/dysprosium mixture enabled by cooperation of coordination and crystallization”
著 者:Atsuko Masuya-Suzuki, Koji Hosobori, Ryota Sawamura, Yumika Abe, Ryunosuke Karashimada, Nobuhiko Iki
雑 誌:Chem. Commun., 2022, 58, 2283–2286.
D O I:10.1039/d1cc06174g

謝辞

 受賞対象となった研究は日本学術振興会 科学研究費助成事業(24850003、25810081、17K14500、17H03073、19H02738)、および内藤記念科学振興財団女性研究者研究助成金の支援を受けて行われました。

 

  • 鈴木助教と理学部生物?化学科の4年生および
    大学院創成科学研究科(理学系)の大学院生
  • 鈴木助教と大学院創成科学研究科(理学系)の川俣純教授
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