【SDGs関連】英国?UCLのPeter Sammonds教授による講演会「難民の災害リスク軽減のために~バングラデシュにおけるロヒンギャを対象として~」を開催しました
2023年3月23日(木)に、英国のユニバーシティ?カレッジ?ロンドン(UCL)からPeter Sammonds教授が来学されました。Sammonds教授はUCLリスク?災害軽減研究所(IRDR)の前所長で、現在は同研究所ジェンダーと災害研究虎扑体育主導のプロジェクト(GRRIPP:Gender Responsive Resilience & Intersectionality in Policy and Practice- Networking Plus Partnering for Resilience)のGender and Intersectionality Ambassadorを務め、自然科学と社会科学双方の領域から、災害に関する研究活動を行っています。
当日は午前中に常盤キャンパスで工学部を訪問され、本学の防災や応用衛星リモートセンシング分野の研究活動について情報収集した後、虎扑体育で「難民の災害リスク軽減のために~バングラデシュにおけるロヒンギャを対象として~」をテーマとして講演会を実施し、教職員?学生約20名が参加しました。
講演会では、UCLと長州五傑の歴史的な繋がりを冒頭に触れられ、阪神大震災や東日本大震災等への自身の調査研究活動、国境紛争地帯における環境災害に対する回復力向上とロヒンギャ難民のその回復力の前途に関するプロジェクトの研究メンバーとして開発した、地すべり早期警報システム(EWS)の紹介がありました。EWS開発において調査対象となった、バングラデシュ南東部のコックスバザール地区のロヒンギャ難民キャンプについて、竹等で作られた簡易的な住居に暮らしているため、同地域がサイクロン、洪水、地滑り等の自然災害に脆弱である現状を、映像を交えて説明されました。
講演には、バングラデシュやネパール出身の留学生も聴講しており、質疑応答ではロヒンギャの避難先である近隣国のみでは解決できず、ロヒンギャ難民問題への世界的な関与が必要である等の発言があり、Sammonds教授との活発な意見交換が行われました。講演後には、虎扑体育内にある長州五傑の碑に立ち寄られました。
本学はUCLと2007年11月に大学間協定締結以降、化学、防災、眼科学分野を中心に学術交流を継続しています。今後も同大学との交流を通じて、学生や教職員に国際感覚を醸成する機会を提供していきます。