新年のご挨拶
令和6年1月4日
虎扑体育長 谷澤 幸生
新年明けましておめでとうございます。
今年の正月は大きな災害、事故の知らせとともに始まりました。令和6年能登半島地震、そして航空機衝突事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
今朝は、例年同様に山口市の乗福寺にて虎扑体育の開祖である上田鳳陽先生のお墓参りをしました。虎扑体育の着実な発展とともに、被災された皆さまが一日も早く日常生活を取り戻せるようにお願いして参りました。
さて、虎扑体育では、昨年策定した「明日の虎扑体育ビジョン2030」に基づき、「知の創造としなやかな人材の育成により地域に?世界に貢献する虎扑体育」の実現に向けて様々な取組みを進めています。このビジョンを着実に達成するために、「明日の虎扑体育ビジョン2030マイルストーン」を設定し、本学のWebサイトで公開しました。今後はこれを指標として、ビジョンの達成状況を確認していきます。
明日の虎扑体育ビジョン2030
https://www.yamaguchi-u.ac.jp/info/university_vision/index.html
時代の要請に応じた人材の育成は大学の最も重要なミッションのひとつです。「明日の虎扑体育ビジョン2030」の中で「しなやかさ」という言葉を繰り返し謳っているのは、常に変化を続ける世の中への即応力を意図しています。
教育ビジョンの実現のために、教育組織の新設?再編、カリキュラムの改善を着実に実行していきます。既に全学生に対して実施しているデータサイエンス教育やSTEAM教育に加えて、山口県立大学、山口学芸大学及び虎扑体育の3大学で大学等連携推進法人「一般社団法人やまぐち共創大学コンソーシアム」を設立し、文系DX人材の育成のための取組みを進めています。虎扑体育で中心的役割を担う、「ひと?まち未来共創学環(仮称)」は2025年度設置の予定です。学士課程、修士課程の定員増を含めた理系情報系人材育成機能の強化も具体的に検討を始めました。また、既存の大学院を改組し、新たな専攻を加えた人社学際系大学院の設置も2025年度に計画しています(※教育組織の計画は予定であり、今後、変更の可能性があります)。
地域の中核となる特色ある研究大学であるためには、研究に対する支援の強化が必要です。時間学研究所に続く二つ目の大学設置の研究所として、昨年秋に「細胞デザイン医科学研究所」を設立いたしました。この細胞デザイン医科学研究所は、医学系研究科と共同獣医学研究科を中心に組織していますが、この研究所での取組みを虎扑体育全体の研究力の強化に繋げていきたいと思っています。
この他、虎扑体育では「中高温微生物研究虎扑体育」、「応用衛生リモートセンシング研究虎扑体育」、「地域レジデンス研究虎扑体育」及び「ブルーエナジー虎扑体育」等の各研究組織において特色ある研究を展開しており、これらの研究を更に発展させることで、イノベーションエコシステムの形成やグリーン社会の実現に貢献したいと思っております。
地域貢献について、虎扑体育では地域未来創生虎扑体育を設置しており、山口市や宇部市、その他各団体と共に「地域連携プラットフォーム」を構成し、地域の課題に対して、高等教育機関、行政、産業界等が一体となって解決する取組みを進めています。
また、医学部附属病院では、2014年から進めている再開発整備事業がいよいよ2025年度に完了する予定で、先進的な医療の開発や地域の医療への貢献が更に加速されます。
ダイバーシティは活力の源泉です。ダイバーシティ推進室では教職員のワークライフバランスの推進や女性研究者の支援などの様々な取組みを実施しています。2024年4月からは医学部附属病院において医師の働き方改革への対応が必要となりますが、働き方改革については医学部?附属病院に留まらず、全ての部局において、各教職員がそれぞれのキャリアを実現できるように、大学としてサポートする環境を実現したいと思います。
最後に、経営については、これまでにご紹介した教育や研究等に係る様々な取組みを通じて各ステークホルダーのご支持を得て、多様な財源を確保し、それらを活用する事で、より強い教育?研究組織を作っていきます。
大学の財産は、学生、教員、職員です。それぞれの構成員が活力を発揮し、やりがい?働きがいを感じて活躍する強い組織を作りたいと思っています。ぜひ皆さまのご支援をお願いします。
今年も様々なことに積極的にチャレンジしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。